いつかはゆかし契約者に解約できることを伝えたくなったアブラハム社

プレスリリースは、それを発する者の意志が込められています。ゆえに、それを読めばその者が何を考えているか、何を伝えたいのか、あるいは伝えたくないのかを窺うことができる。

アブラハム社のプレスリリースについては、彼らの不誠実さや法令順守軽視の姿勢、また今回の行政処分に対する態度などがうかがい知れるとして、様々な人が意見を述べています。特に、関東財務局の行政処分にあった「ただし、顧客との投資顧問契約の解約業務を除く。」という文言を削除して表記していた件について、言及されていました。

プレスリリースを修正?改竄?

このことは、今回の行政処分を踏み躙るものであると非難がされていたわけですが、どうやらアブラハム社の行政処分を受けた旨のプレスリリースが変わったようです。強調部分が今回追加された文章です。

1.業務停止命令の内容

平成25年10月11日から平成26年4月10日までの6ヶ月間、金融商品取引業の全ての業務の停止(ただし、顧客との投資顧問契約の解約業務を除く)、というものです。

大変結構!ブラボー!ブラボー!!勇気をもって過ちを正すことに目覚めましたか。アブラハム社にも反省の色が見えてきました。アブラハム社はいつかはゆかし契約者に解約できることを伝えたくなったんですね。素晴らしいことです。

なんて、皆様に思われるわけがありません。さっそく改竄と指摘されてしまいました。

この指摘はもっともな事です。日付を記してプレスリリースしておきながら、内容を変えた旨の表記もなく内容を変えるなど、改竄といわれても仕方がありません。

プレスリリースを変えたアブラハム社の意志とは

しかし、なぜ変えたのでしょうか。

前にも書きました。プレスリリースはそれを書いた者の意志が込められていると。今回の表記変更も同じことです。アブラハム社は何を考えているのでしょうか。

いつかはゆかし契約者に解約できることを伝えたくなったのでしょうか。変更に込められた意味をそのまま解釈するとそのようなことになるのですが、ありえないことです。また、別に解約されても困らないと伝えたいつもりだとしたらまったく無意味です。いつかはゆかしの契約者はアブラハム社が困ろうがどうでもよいのです。そんな事とは関係なく自身の損得の都合によって解約するかどうかを判断するのです。そういう客層を顧客にしているという自覚ぐらいアブラハム社にはあるでしょう。

様々な人々の非難、つまり世論に屈したのでしょうか。それとも、その指摘がもっともであると考えるようになったのでしょうか。あのアブラハム社の過去の言動からすると、そんなことで悔い改めるとは考え難いことです。

まあ、アブラハム社がその意に反する事でも従わざるを得ない相手、つまり行政機関の行政指導があったと推測するのが妥当でしょう。実に迅速な行政指導です。頭が下がります。それだけ本気であることが伝わってきます。そうであるならば、アブラハム社は相当追いつめられているのかもしれません。もはや強がることすらできない何かを突き付けられている可能性があります。アブラハム社はそれを忌避しているのです。解約について言及するよりも恐れている何かを。

業務改善命令に違反したとして第208条にある30万円の過料程度では、あれだけ強がっていたアブラハム社はビビりもしないでしょう。そうすると、業務停止命令と同じ第52条第1項でも今度はより重い処分となる登録の取り消しとか、第52条第1項第6号に該当するとして第52条第2項により当該役員――この場合は社長かな――を解任する命令とか。このまま業務改善命令に従わないのではそういった処分も検討しなければならないですね。なんて電話ででも言われたりでもしたんじゃないでしょうか。

そういう事でもあれば、アブラハム社としてあのようにプレスリリースの変更をしたくなったとしても合点がいくわけです。

まあ、勝手な想像ですよ。何でも詳らかになっているわけではないですから、想像でもするしかないわけでして。

業務停止命令の炎の中から海外ファンド救済センターが不死鳥のごとく復活

平成25年10月17日、アブラハム社が運営する謎の面白サービス海外ファンド救済センターのウェブサイトが復活していることを確認いたしました。申し込みもできそうな雰囲気を醸し出しています。いつかはゆかしの契約者の皆様、初回相談無料が10月31日までだそうです。ご相談してみては?

そうそう、これって金融商品取引法における金融商品取引業に該当しないのでしょうか。とても気になるところです。何しろ業務停止命令がされている最中に、まさか命令を無視して業務を行うなどなさるとは思えませんので、当然、当局の担当者様も御承知の上の事なのでしょうね。

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